仮歯・差し歯が取れた!やってはいけないNG行動と原因・応急処置
仮歯・差し歯が取れた!やってはいけないNG行動と原因・応急処置

食事中や歯磨きをしている最中に、突然「仮歯」や「差し歯」がポロッと取れてしまい、焦ってしまった経験はありませんか?
前歯であれば見た目が気になり、奥歯であれば食事がしづらくなるため、「今すぐ自分でくっつけたい」「痛くないから、しばらく歯医者に行かなくても平気だろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、歯科医師の視点からお伝えすると、仮歯や差し歯が取れた際の自己判断は非常に危険です。誤った応急処置や放置は、最悪の場合「抜歯」につながるリスクを含んでいます。
本記事では、仮歯や差し歯が取れてしまった時の正しい応急処置、絶対にやってはいけないNG行動、そしてなぜ取れてしまうのかという根本的な原因について詳しく解説します。墨田区・錦糸町周辺で急な歯のトラブルにお困りの方は、被害を最小限に食い止めるためにもぜひご一読ください。
【結論】仮歯・差し歯が取れた時の正しい応急処置

結論から申し上げますと、仮歯や差し歯が取れてしまった場合、「できるだけ早く歯科医院を受診して、専用の接着剤で付け直してもらうこと(または再治療を受けること)」が唯一の正しい対処法です。
しかし、仕事や用事ですぐに錦糸町の歯医者へ足を運べない場合もあるでしょう。その際は、以下の応急処置を行い、ご自身の歯と取れた差し歯を守ってください。
1. 取れた差し歯・仮歯を清潔に保管する
取れた歯が割れたり欠けたりしておらず、土台の歯にも問題がなければ、歯科医院でそのまま再装着できる可能性が高いです。そのため、絶対に捨てずに保管してください。
保管の際の注意点は以下の通りです。
ティッシュに包むのはNG: ゴミと間違えて捨ててしまうトラブルが非常に多いです。
乾燥を防ぐ: 一部の素材は乾燥によって変形・劣化する恐れがあります。小さなプラスチックケース(タッパーなど)やチャック付きの小袋に入れ、可能であれば少量の水を含ませたコットンと一緒に入れておくと安心です。
2. 取れた部分を清潔に保つ
差し歯が取れた後の土台(歯根)は、バリア機能であるエナメル質がなく、柔らかい「象牙質(ぞうげしつ)」がむき出しの状態です。ここは非常に虫歯菌に感染しやすいデリケートな部分です。
汚れがたまらないよう、毎食後のお手入れは必須ですが、硬い歯ブラシでゴシゴシ擦ると土台を傷つけてしまいます。柔らかめの歯ブラシを使い、優しく丁寧に汚れを取り除くようにしてください。
3. もし取れた歯を飲み込んでしまったら(誤飲)
食事中に取れたことに気づかず、飲み込んでしまうケースもあります。
胃や腸などの消化器官に入った場合は、数日後に便と一緒に排出されることがほとんどであるため、過度に慌てる必要はありません。ただし、誤って気管に入ってしまった場合(誤嚥:ごえん)は、肺の感染症(誤嚥性肺炎)を引き起こす危険性があります。
激しく咳き込む、息苦しい、胸に違和感があるといった症状が出た場合は、速やかに内科や呼吸器科、または救急外来を受診してください。
【要注意】絶対にやってはいけない3つのNG行動

仮歯や差し歯が取れた際、良かれと思ってやってしまう行動が、結果的に歯の寿命を大幅に縮めてしまうことがあります。以下の3つの行動は絶対におやめください。
NG行動1:市販の接着剤(アロンアルファ等)で自分でつける
最もやってはいけないのが、市販の瞬間接着剤などを使って自分で歯を戻そうとする行為です。これには複数の重大なリスクがあります。
取り外す際に土台が割れる: 市販の接着剤は強力すぎるため、歯科医院で治療のために外そうとした際、土台となるご自身の歯の根元から割れてしまう(歯根破折)恐れがあります。歯根が割れると、多くの場合「抜歯」となってしまいます。
噛み合わせが狂う: 歯科医師はミクロン単位で噛み合わせを調整して装着しています。自分でつけるとわずかなズレが生じ、特定の歯に過度な負担がかかり、痛みや周囲の歯の破損を引き起こします。
成分の安全性: 市販の接着剤は口腔内での使用を想定しておらず、体内に有害な成分が含まれている可能性があります。
NG行動2:痛みがなくても長期間放置する
「神経を取っている歯だから痛くない」「奥歯で目立たないから」という理由で、数週間〜数ヶ月放置してしまう方がいらっしゃいます。しかし、これはお口の中に深刻な崩壊をもたらします。
一瞬で虫歯になる: 前述の通り、むき出しになった象牙質は非常に脆く、虫歯菌がすぐに侵入します。放置すれば土台が溶けてなくなり、新しく差し歯を作ることすらできなくなります。
歯が移動してしまう: 歯は隣り合う歯や噛み合う歯と支え合って位置を保っています。差し歯がなくなって隙間ができると、隣の歯が倒れ込んできたり、噛み合う反対側の歯が伸びてきたり(挺出)します。わずか数週間でも歯は移動するため、保管しておいた差し歯が物理的に入らなくなり、大掛かりな再治療(矯正治療や神経の治療など)が必要になるケースがあります。
NG行動3:取れた側で硬いものを噛む・舌で触る
差し歯が取れた土台の歯は、強度が著しく低下しています。その部分で硬いものを噛むと、土台が割れてしまう危険性があります。食事の際は、できるだけ反対側の歯で噛むように意識してください。
また、気になって舌で頻繁に触るのも、微小なダメージの蓄積や細菌感染の原因となるため避けましょう。
なぜ仮歯・差し歯は取れるのか?主な5つの原因

しっかりと治療して装着したはずの差し歯が、なぜ取れてしまうのでしょうか。主な原因を知ることで、今後の予防にも繋がります。
原因1:接着剤(歯科用セメント)の経年劣化
歯科医院で使用する専用の接着剤も、永遠ではありません。毎日の食事による温度変化、噛む力の負担、そして唾液に長期間晒されることで、セメントは少しずつ溶け出したり劣化したりします。数年〜十数年経過している差し歯の場合、この経年劣化による脱落は十分に考えられます。
原因2:土台の歯のトラブル(二次虫歯・二次カリエス)
差し歯とご自身の歯のわずかな段差や、接着剤が溶け出した隙間から虫歯菌が入り込み、差し歯の内部(土台部分)で虫歯が進行してしまうことを「二次虫歯(二次カリエス)」と呼びます。
神経を抜いている歯の場合、虫歯が進行しても痛みを感じないため、土台がボロボロに溶けてしまい、差し歯を支えきれなくなって初めて「取れた」という形で自覚することが多くあります。
▶︎ [何度も治療を繰り返さない。当院の「再発を防ぐ」むし歯治療について]
原因3:歯ぎしり・食いしばりによる過度な負担
寝ている間の「歯ぎしり」や、無意識の「食いしばり」の癖がある方は、体重の数倍〜十数倍という凄まじい力が局所的に歯にかかっています。この過度な力が毎日のように差し歯にかかることで、接着剤が破壊されたり、差し歯自体が破損して取れてしまうことがあります。頻繁に差し歯が取れる方は、この力が原因である可能性が高いです。
▶︎ [歯ぎしり・食いしばりの根本改善!ボトックス治療についてはこちら]
原因4:噛み合わせの変化
加齢や、他の歯の抜歯・すり減りなどによって、お口全体の噛み合わせのバランスは年月とともに少しずつ変化します。特定の差し歯にだけ想定以上の力がかかるようになると、外れやすくなります。
原因5:仮歯である場合(意図的なもの)
治療の途中で装着する「仮歯(プロビジョナル)」は、最終的な被せ物が入るまでの期間、見た目や機能を補うためのものです。次回の治療で簡単に外せるように、あえて強度の弱い仮止めの接着剤を使用しています。そのため、キャラメルやガムなどの粘着性のある食べ物を食べると、比較的容易に外れてしまいます。
歯科医院での治療の流れと費用の目安

取れた状態でお越しいただいた際、どのような治療を行うのか、一般的な流れと費用の目安をお伝えします。(※お口の状態により変動します)
パターン1:そのまま付け直せる場合(問題なし)
取れた差し歯に欠けなどの破損がなく、土台の歯にも虫歯などの問題が起きていない場合は、歯と差し歯を綺麗に清掃・消毒し、新しい接着剤で再度装着します。
治療内容: 診査・清掃・再装着
費用の目安(保険適用・3割負担): 約1,000円〜2,000円程度(再診料等を含む)
通院回数: 1回
パターン2:虫歯治療や土台の作り直しが必要な場合
土台となる歯が二次虫歯になっていたり、根っこの先に炎症(根尖病巣)が起きていたりする場合は、そのまま付けることはできません。
古い土台を外し、虫歯部分を削り取り、必要に応じて根管治療(神経の管の消毒)をやり直した上で、新しい土台を立て、型取りをして新しい差し歯を作り直します。
治療内容: 虫歯治療・根管治療・土台構築・型取り・装着
費用の目安(保険適用・3割負担): 約5,000円〜10,000円程度(装着までの総額目安)
通院回数: 3回〜数回程度(根管治療が必要な場合は長引くことがあります)
【参考】より美しく、長持ちする自由診療の差し歯
保険診療の銀歯やプラスチックの差し歯は、費用を抑えられる反面、汚れが付着しやすく「二次虫歯」のリスクが高いという側面があります。
当院では、見た目の美しさだけでなく、汚れがつきにくく虫歯の再発リスクを抑えられる「セラミック」などの自由診療の素材もご提案可能です。
セラミック治療の費用目安: 1本 165,000円(税込)
安心の保証: 当院の自由診療(セラミック等)には、定期検診の受診を条件とした「10年間の保証制度」を設けております。万が一の破損時も対応いたしますのでご安心ください。
▶︎ [自然で美しい仕上がり。自由診療の保証制度についてはこちら]
錦糸町で仮歯・差し歯のトラブルにお困りなら当院へ

「仮歯や差し歯が取れてしまった」というトラブルは、お口の中からのSOSサインです。単に「接着剤が劣化して取れただけ」なのか、「見えない内部で虫歯が進行している」のかは、歯科医師が専用の機材で診査しなければ判断できません。
錦糸町駅徒歩1分の「ホワイトデンタルクリニック錦糸町」では、急な歯のトラブルにも可能な限り迅速に対応しております。
当院が大切にしているのは、単に「取れたものを付ける」というその場しのぎの処置ではありません。「なぜ今回取れてしまったのか」という根本的な原因を追究し、再発を防ぐ(再治療を繰り返さない)ための精密な治療を提供することです。
「何度も同じ場所の差し歯が取れる」「取れた部分の見た目が気になって笑えない」「痛くないから放置してしまっていた」という方は、手遅れ(抜歯)になってしまう前に、ぜひお早めに当院までご相談ください。
患者様のお口の状況を丁寧にカウンセリングし、最適な治療法をご提案いたします。







































