すきっ歯とは?原因と種類について
すきっ歯とは?
すきっ歯の主な影響として、発音の問題が挙げられます。歯と歯の間に隙間があると、話す際に空気が漏れやすくなるため、サ行やタ行の発音がしにくく、滑舌が悪くなることがあります。このように、すきっ歯は単に見た目の問題だけでなく、日常会話や発音にも影響を及ぼす可能性があるため、気になる場合には早めの治療が望ましいとされています。
すきっ歯の一般的な原因
遺伝
歯並びは遺伝によって影響を受けることがあり、歯やあごの大きさ、出っ歯や受け口などが家族間で似ることがあります。すきっ歯の場合、歯の本数が少ない、あるいは歯が小さいといった特徴が遺伝し、隙間が生じやすくなることがあります。
歯周病
歯周病が進行すると、歯を支える土台である骨(歯槽骨)が徐々に破壊されていきます。その影響で歯が不安定になり、移動しやすくなるのです。結果として、前歯がずれて隙間ができ、すきっ歯の状態が生じます。
歯の欠損
先天的に歯が生えてこない(欠損歯)場合や、虫歯や外傷で歯を失った場合、隣接する歯が移動し隙間ができることがあります。
不適切な癖
指しゃぶりや舌で歯を押す癖(舌癖)などが原因で歯が移動し、隙間ができることがあります。
長期間の口呼吸も顎や歯列に影響を与える場合があります。
噛み合わせの問題
噛み合わせが悪い場合、不自然な力が歯にかかり、歯が移動して隙間が生じることがあります。
すきっ歯を放置するリスク
・見た目の問題
・食事への影響
・会話への影響
1. 見た目の問題
すきっ歯は見た目に大きな影響を与え、多くの方がコンプレックスに感じることがあります。人前で笑顔になるのを避けたり、自然に口元を隠したりしてしまう場合もあり、自分に自信を持ちづらくなることがあります。また、写真撮影も避けがちになるなど、日常生活にも影響が出やすいです。
食事への影響
すきっ歯はかみ合わせに影響を与えることがあり、食べ物をうまくかみ切れないため、胃や腸に負担がかかる可能性があります。また、食べ物が隙間に詰まりやすいため、食後に気を使わなければならず、外出先での食事でも不便さを感じる方も多いでしょう。
会話への影響
歯の隙間から空気が漏れることで発音に影響が出ることがあり、特にサ行や英語の特定の発音が難しくなることがあります。すきっ歯が原因で滑舌が悪くなり、発音が不明瞭になりやすいため、会話にも影響を及ぼす可能性があります。
すきっ歯の治療方法の種類と選び方
1. ダイレクトボンディング法
2. ラミネートベニア法
3. セラミッククラウン法
4. ワイヤー矯正
5. マウスピース矯正
自力での改善方法はあるのか?
歯や口腔、人体についての専門知識を持たずに歯に力を加えると、歯の神経や顎の骨に重大な損傷を与える恐れがあります。仮に一時的に隙間が閉じたとしても、隣接する歯に新たな隙間ができるだけであり、根本的な解決にはなりません。また、自力で動かした歯は必ず元の位置に戻ろうとするため、後戻りが避けられません。そのため、すきっ歯の治療には専門家による適切な診察と治療が欠かせません。
マウスピース矯正歯科での治療の流れ
治療の流れ
1 無料相談
2 精密検査・型取り
3 治療開始
4 経過観察
治療にかかる期間と回数の目安
矯正期間
すきっ歯を矯正する際の期間は、治療方法により異なります。
• ワイヤー矯正・マウスピース矯正(部分矯正):およそ半年~1年程度
• 歯列全体の矯正:1年半~2年程度
• ダイレクトボンディング
• ラミネートベニア
矯正費用
費用も治療方法に応じて異なり、以下が相場の目安です。
• ワイヤー矯正:60万~160万円程度
• マウスピース矯正:10万~100万円程度
• セラミック矯正:1本あたり5万~15万円程度
• ダイレクトボンディング
• ラミネートベニア
すきっ歯の矯正治療は保険適用外の自由診療が一般的なため、費用は口腔内の状況によって異なります。費用を抑えたい方は、医療費控除を利用する方法もあります。ただし、医療費控除の対象になるのは噛み合わせなど機能面での問題がある場合で、審美性のみを目的とした治療は対象外です。
よくある質問
- 丁寧なケアと噛み合わせに問題がなければ、特別心配する必要はありません。大きな問題が起こる前に対処できるよう、定期的な検診を受けることをおすすめします。
- 「矯正治療」「ラミネートベニア」「セラミック治療」の中で最も短期間で完了するのはラミネートベニアです。逆に、最も治療期間が長いのは矯正治療で、歯並びの状態にもよりますが、完了までに1〜2年ほどかかることが多いです。
- 「矯正治療」「ラミネートベニア」「セラミック治療」の中では、ラミネートベニアが最も費用を抑えられる治療法です。自費診療のため、歯科医院により料金は異なりますが、1本あたり約110,000円(税抜)が目安です。
- 乳歯の段階でのすきっ歯は、永久歯がきれいに並ぶためのスペースであることが多いため、基本的に心配はありません。ただし、正中離開の原因が小帯の場合は、早めの処置で永久歯が自然な位置に生えやすくなります。
- 骨格の特徴は遺伝しやすいため、親御さんのどちらかがすきっ歯であれば、お子様にもすきっ歯が見られる可能性があります。