錦糸町徒歩3分のホワイトデンタルクリニック錦糸町院です。
今回は「歯の色と健康」についてお話しします。
歯の色が白くないことで悩む人は多いですが、それは審美面が理由となっている悩みですね。

確かに白い歯は美しく、だからこそ多くの人がホワイトニングを希望するのでしょう。
しかし、そもそも歯が白くないことはそこまで問題のあることなのでしょうか。
その点については、歯の変色の理由によって異なります。

加齢が原因で変色しているケース

人間の身体は加齢によって衰えていきますが、歯においてもそれは例外ではありません。
表層となるエナメル質は加齢によって摩耗して薄くなり、さらにその奥の象牙質も黄ばんでいきます。
エナメル質は透明ですから、変色した象牙質はそのまま映り、歯の見た目が変色してしまうのです。
このケースでは審美性低下の問題こそあるものの、歯としての機能性には特に問題ありません。
ただし、エナメル質があまりにも薄くなっていると知覚過敏が起こる可能性があり、
冷たいものを飲食してしみるなどの症状があれば、歯科医院で診察してもらいましょう。

飲食が原因で変色しているケース

食べ物や飲み物の中には、飲食することで歯に色素が付着することがあります。
この場合、「変色」ではなく「着色」と表現した方がイメージしやすいかもしれません。
例えば、ワインに含まれるポリフェノールやコーヒーに含まれるタンニンなどによって着色します。
このケースでも、やはり審美性低下の問題がありますし、
歯の表面がザラつく状態になっているためプラークが付着しやすくなってしまいます。
あくまで着色の類の変色ですから、深く浸透していなければ歯のクリーニングで対処可能です。

神経を失った原因で変色しているケース

虫歯を放置すればやがて神経は死んでしまい、
また進行した虫歯の場合は治療時に神経の除去が必要になることがあります。
このようにして歯の神経が失われると、歯に栄養が行き届かなくなって黒く変色してしまいます。

神経を失ったことが原因で歯が変色している場合、ホワイトニングでも対処できません。
また、失った神経が再生することはなく、神経を失った歯は非常に脆くなってしまいます。そのため細菌にも感染しやすく、このような状態にならないためにも虫歯は早期治療を心掛けましょう。

虫歯が原因で変色しているケース

虫歯が発症すると歯に穴が空くイメージがありますが、それは虫歯が進行した場合の症状であり、
虫歯になりたて…すなわち初期の虫歯では歯が白く濁ったような色に変色します。
この時点ではまだ痛みはないですが、放置すれば進行して本格的な虫歯になってしまいます。
今は虫歯の実感がないかもしれませんが、治療しなければ虫歯はやがて進行していきます。
しかし、この段階なら虫歯もまだ初期段階ですから、歯を削らずに治せるかもしれません。
そのため、早く歯科医院に行って虫歯の治療を受けてください。

人工物が原因で変色しているケース

虫歯治療などで歯を削ると、詰め物や被せ物などの人工物で患部を処置します。
人工物の素材としては金属、レジン、セラミックなどが存在しますが、
この中で金属である銀歯にすると歯が黒く変色するケースがあります。

これは、劣化によって金属イオンが溶け出してしまうのが原因であり、
つまり銀歯は人工物としての審美性が低いだけでなく、歯の変色の原因にもなるのです。
費用の安さは銀歯の大きなメリットですが、審美性を考えるならセラミックの素材を選択すべきでしょう。

テトラサイクリンが原因で変色しているケース

テトラサイクリンとは、ひと昔前に子供の風邪薬で使用されていた抗生物質です。
このテトラサイクリンの影響で変色した歯は黄色・オレンジ・茶色・グレーなどの色をしており、
さらに左右対象となった縞模様が見られるのが特徴ですね。

現在では歯の変色の原因になるため使用されるケースは少ないですが、
それでも症状によっては使用されるケースもあります。
歯の健康面に害はないですが、テトラサイクリンで変色した歯はホワイトニングでもあまり白くなりません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯の色と健康についてまとめます。

1.加齢が原因で変色しているケース:歯としての機能性に影響はないが、知覚過敏が起こることがある
2.飲食が原因で変色しているケース:変色よりも着色と表現した方が的確。歯のクリーニングで対処可能
3.神経を失った原因で変色しているケース:神経を失った歯は黒く変色し、さらに脆くなってしまう
4.虫歯が原因で変色しているケース:初期の虫歯では歯に穴は空いておらず、歯が白く変色する
5.人工物が原因で変色しているケース:銀歯を使用していると、金属イオンが溶け出して歯が変色する
6.テトラサイクリンが原因で変色しているケース:抗生物質の影響。ホワイトニングでもあまり白くならない

これら6つのことから、歯の色と健康について分かります。
歯が変色していれば見た目が悪くなりますが、イコール健康面に問題があるとは限りません。
しかし、変色の原因によっては健康面に問題があるケースもあり、
例えば神経を失っているケースや虫歯になっているケースも考えられます。

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