現在銀歯を使用していますが、セラミックに替えることはできますか?
錦糸町徒歩1分の歯医者・歯科「ホワイトデンタルクリニック錦糸町院」です。今回は「現在銀歯を使用していますが、セラミックに替えることはできますか?」についてお話しします。
以前銀歯治療を受けた方、現在治療龍の方でも、「結婚式が控えている」「どうしても銀歯が気になる」「金属アレルギーになった」等の理由からセラミック治療を検討されている方もいらっしゃるかと思います。今回は銀歯からセラミックに変える治療のメリット、デメリットも合わせてご紹介します。
銀歯からセラミックに変えることはできる!
結論から言うと銀歯からセラミックに変えることは可能です。保険診療だと虫歯でない部分を「治療する」ことはできませんが、自費診療であれば審美的な理由であっても、銀歯を取り外してセラミックに変更することは可能です。
最近は保険診療でも部位によっては白い被せ物を使用することが可能となりました。ですが虫歯治療が目的でない場合は、保険内で白い被せ物を入れることはできないので注意が必要です。
銀歯とセラミックの違いを徹底比較!
銀歯とセラミックには、見た目や耐久性、健康への影響など、多くの違いがあります。それぞれの特徴を知ることで、自分に合った治療法を選ぶ参考にしてください。
1. 見た目の美しさと自然さ
見た目を重視する場合は、銀歯よりもセラミックが適しています。
銀歯は、金属特有の色合いや光の反射が目立ち、天然歯と違う印象を与えます。特に奥歯でも口を開けた際に目立つことが多く、気になる方も少なくありません。
セラミックは、隣接する歯と同じ色やトーンに調整可能で、歯の根元から先端にかけて自然なグラデーションを表現できます。審美性を重視したい方には最適な選択肢です。
2. 虫歯の再発リスク
虫歯の再発を防ぎたい場合も、セラミックが優れています。
銀歯は時間の経過とともに歯との間に隙間が生じやすく、そこから細菌が侵入しやすいです。この隙間が原因で二次虫歯が発生するリスクが高まります。
一方、セラミックは歯としっかり接着されるため、隙間ができにくく、細菌の侵入を防ぎやすいという利点があります。これにより、虫歯の再発リスクを大幅に軽減できます。
3. 経年劣化や外れるリスク
長期間使用する上での耐久性を考えると、セラミックが安定しています。
銀歯はセメントで固定されているだけのため、唾液の影響でセメントが溶け、時間の経過とともに外れる可能性があります。
セラミックは歯に直接接着剤で固定されるため、外れにくいだけでなく、色調や素材の劣化も起こりにくい点が特徴です。
4. 汚れのつきにくさ
清潔さを重視する場合も、セラミックに軍配が上がります。
銀歯は表面が金属でできており、プラークが付着しやすい傾向があります。また、帯電性が汚れの付着を助長することがあります。
一方、セラミックは表面が滑らかで、プラークが付着しにくい構造を持っています。さらに、歯との接着部分も清潔に保ちやすく、歯周病や口臭の予防に役立ちます。
5. 歯茎への影響
歯茎(歯肉)の健康を考慮する場合も、セラミックが推奨されます。
銀歯は金属イオンが唾液に溶け出し、長期間使用すると周囲の歯茎が黒ずむ「メタルタトゥー」が発生することがあります。
セラミックは金属を使用しないため、歯茎が黒ずむ心配がありません。ただし、一部のセラミック(メタルボンド)や金属製の土台を使用する場合は、黒ずみが生じることがあるため、注意が必要です。
6. 強度と耐久性
耐久性に関しては、使い方や素材によって適した選択が異なります。
銀歯は非常に強度が高く、破損しにくいのが特徴です。ただし、その硬さゆえに、噛み合わせによって土台となる歯が割れてしまうリスクがあります。
セラミックは、使用する素材によっては強い力で破損することがあります。長期間使用するには、ナイトガードやマウスピースを使用して予防することが推奨されます。
7. 費用の違い
費用を重視する場合は、銀歯の方が経済的です。
銀歯は保険適用となるため、比較的安価に治療が受けられます。
セラミックは自費診療となり、治療費が高額になりやすい点がデメリットです。ただし、費用に見合った審美性や健康面での利点を得られるのが特徴です。
8. 金属アレルギーのリスク
金属アレルギーが心配な方には、セラミックが適しています。
銀歯は唾液の影響で金属イオンが溶け出し、体内に蓄積されることで金属アレルギーを引き起こすリスクがあります。
セラミックは金属を含まないため、アレルギーの心配がなく、安心して使用できます。
まとめ:銀歯とセラミック、それぞれのメリットを知って選ぶ
銀歯とセラミックには、それぞれに特徴とメリットがあります。
銀歯は保険適用で費用を抑えられる点や、強度が高い点が魅力です。
一方、セラミックは見た目の美しさや清潔さ、虫歯の再発防止、金属アレルギーのリスク回避など、健康面や審美性を重視する方に適しています。
治療法の選択は、患者さまのご要望や口腔内の状態によって異なります。まずは専門の歯科医師にご相談いただき、最適な治療法を選びましょう。
ホワイトデンタルクリニック錦糸町院では、無料相談を受け付けています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
銀歯からセラミックに変えることのメリット
銀歯の内部にある虫歯を早期治療することができる
保険治療である銀歯は、二次虫歯のリスクが高くなります。歯の神経を除去した歯だと虫歯が再発していても「しみる」「痛い」等の感覚がないため、気づいた頃にはとても大きな虫歯になっている可能性もあります。
またレントゲン写真では、銀歯を使用している場所は白く写ってしまうため銀歯の下が虫歯になっているのかを確認することができません。
銀歯からセラミックに変更する治療を行えば、虫歯を除去することができるので、痛み等の症状が出る前に対処することができます。
見た目を綺麗にして口元のコンプレックスを解消できる
銀歯からセラミックへの治療で最大のメリットとして、セラミック治療することで見た目を綺麗にすることが可能です。目立つ位置に銀歯があった場合、白い詰め物・被せものに変更するだけでもだいぶ印象が変わります。
保険内で作る白い被せ物はプラスチックでできているため、表面の着色が目立ってきます。オールセラミックであれば、経年劣化も起きにくいため、長期間に渡って綺麗な口元にすることが可能です。
高い耐久性、強度を誇るセラミック治療
口腔内は非常に過酷な環境であり、金属素材でも変形や溶解が起こることがあります。これにより、歯との適合性が低下し、再治療が必要になることがあります。
一方で、セラミックは変形や溶解が起こらず、表面が滑らかなので、タバコのヤニやコーヒー、紅茶による着色も起こりにくいです。
さらに、しっかりとメンテナンスを行えば、セラミックは10年以上の耐久性を持つこともあります。見た目の美しさや機能性、そして耐久性を考慮すると、初期費用は高くても、最終的にはセラミック治療が経済的である場合も少なくありません。
銀歯からセラミックに変えることのデメリット
メタルタトゥーで変色した色がセラミックを透過する
ジルコニアやメタルボンドであれば、透過性が低いため、下の色が透けて見えることはありません。ですがオールセラミックになると天然歯に近い透過性があるため、メタルタトゥーで変色した色が透けて見えることがあります。
銀歯をつけていた時には気づかなかった歯茎や歯の黒く変色した色も、白い材料を使用することでより目立ちやすくなります。銀歯を除去した歯や周辺の歯茎がどの程度、変色を起こしているのかをしっかり見極め、場合によっては変色を除去する治療を行ってからセラミック治療を受けた方がより綺麗な見た目にすることができます。
歯の切削量が増える
セラミックはある程度厚みを持たせる必要があります。そのため、銀歯を取り外した後、セラミックを入れるために歯を切削します。もともと入っていた銀歯の大きさや虫歯の有無にも関係しますが、場合によっては歯の神経を除去する必要がある場合もあります。
割れる、欠ける心配がある
咬合力、歯ぎしり、治療部位にもよりますが、セラミックは欠けたり、割れたりする危険性があります。噛み合わせを調整し、無理ない治療を行えばそのリスクを軽減することはできますが、元々の噛む力の強い方になるとオールセラミック等の治療だと破折のリスクが高くなります。
もともと入っていた銀歯の表面が滑沢になっている、銀歯の表面に穴が開いているという方は、かなり咬合力が強い、噛み締め・食いしばりが強い可能性があります。
噛み合わせの調整やナイトガード等のマウスピースを用いることで、セラミックの破損のリスクを減らすことは可能です。
自由診療なので費用がかかる
自由診療の最大のデメリットは、その治療費が高くなってしまいます。
しかし、日本の自由診療の相場を考えると、アメリカなどの海外の自由診療費用に比べて、かなり安い場合が多いです。日本には充実した保険制度があるため、それと比較すると「高い」と感じることが多いかもしれません
セラミックに変える治療回数は?
虫歯がなかった場合
銀歯の下が虫歯でなかった場合は、そのままセラミックの型取りのための形成を行います。その後型取りし、技工所に型を提出し、出来上がったセラミックを接着させます。治療回数としては2〜3回で終了します。
虫歯になっていた場合
残念なことに銀歯の下が虫歯になっていた場合は、まず虫歯治療から行います。小さな虫歯であれば1回の治療で済みますが、神経を除去する必要がある大きな虫歯の場合は、神経を除去して土台を立てるまでの治療で、4〜6回程度の通院が必要になります。
虫歯治療が終わってからは、セラミックを入れるための型取り〜接着までの2〜3回程度になります
まとめ
いかがでしたか?最後に「現在銀歯を使用していますが、セラミックに替えることはできますか?」についてまとめます。
・自費診療であれば銀歯を取り外してセラミックに変更することが可能
・銀歯からセラミックに変えることのメリットとして、「見た目の変化」と「早期に虫歯治療が可能となる」ことがあげられる
・デメリットとしては、「歯の切削量が増える」「金属イオンによる歯や歯茎の変色がある場合、目立つ可能性がある」「金属と違い、割れる欠ける可能性がある」
・虫歯がなければ2〜3回の通院で治療が完了できる