お口の中には300種類~700種類もの細菌が住んでおり、むし歯の原因菌もそこに含まれます。
むし歯の原因菌の中で最も一般的なのはミュータンス菌と呼ばれるもので、この菌は食べ物に含まれる糖分を栄養にして増殖し、歯の上にプラークと呼ばれる棲み処を形成します。
そしてプラーク内で酸を作り出し、その酸によって徐々に歯を溶かしていく…これがむし歯のメカニズムです。
ただしお口の中にミュータンス菌が存在するからといって必ずむし歯になるわけではありません。むしろミュータンス菌は常在菌としてほとんどの人が持っているくらいです。
ミュータンス菌の存在に加え、糖分、プラーク、歯の質、これら3つの要素が絡み合い、なおかつ時間の経過が重なることでむし歯が発生するのです。