インプラント周囲炎ってどういう病気ですか?

錦糸町徒歩3分のホワイトデンタルクリニックです。
今回は「インプラント周囲炎」についてお話しします。
インプラントは人工の歯ですから、一見病気にはならないイメージがあります。

確かに、インプラントが虫歯になることはないですが、一方で歯周病になることはあり、
なぜなら歯周病は歯ではなく歯の骨の病気のため、人工物であるインプラントも例外ではないのです。
そして、インプラントが歯周病になることをインプラント周囲炎と呼びます。

インプラント周囲炎はどんな病気?

上記でお伝えしたとおり、インプラント周囲炎とはインプラントの歯周病です。
歯周病とは歯の骨の病気です。インプラントは人工物ですが、
それを支える骨・骨を覆う歯肉は天然のものですから、例え歯が人工物だとしても歯周病は発症します。

歯周病の場合、進行すると歯を支える骨が溶かされるため、歯が抜け落ちてしまいますが、
インプラント周囲炎にもこれと同じことがいえます。
インプラント周囲炎が進行することによって、埋め込んだインプラントが脱落してしまうのです。

インプラント周囲炎はどんな症状?

インプラント周囲炎はインプラントの歯周病ですから、症状は歯周病と非常に似ています。
ただ、歯周病と大きく異なるのが進行の速さであり、つまり歯周病以上に歯槽骨が溶かされるのが速く、
インプラント周囲炎は歯周病に比べて重症化しやすい傾向があります。

このようにインプラント周囲炎の進行が速いのは、歯が人工物…つまりインプラントであることが関係しています。
インプラントは人工物であるため、その周囲に栄養血管などの組織が少なく、抵抗力が弱いのです。
そのため、歯周病の進行を食い止める力が弱く、すぐに進行してしまうのです。

インプラント周囲炎はどうやって起こる?

病名こそ別ですが、インプラント周囲炎はインプラントの歯周病のため、
歯周病の原因菌によって引き起こされる病気です。
インプラントのケアが不充分な場合、周囲にプラークが溜まってしまいます。

そのプラークに含まれる歯周病の原因菌によって、インプラント周囲炎に感染してしまうのです。
また、歯肉に負担がかかることでインプラント周囲炎が発症しやすくなるため、
噛み合わせの悪さも原因になることがあり、その意味でもメンテナンスが重要になってきます。

インプラント周囲炎はどうやって治す?

インプラント周囲炎を治す方法は、歯周病と同様、口の中を清潔にすることが基本です。
発症して間もない初期段階のインプラント周囲炎なら、歯科医院でプラークや歯石の除去を行います。
その上で、患者さん自身によるプラークコントロールを行えば治すことができるでしょう。

ただし、進行した重症化したインプラント周囲炎の場合はそれだけでは治らず、
一度歯肉を切開してインプラントを取り出し、綺麗に清掃しなければなりません。
また、骨が多量に溶かされてしまっている場合はインプラントを埋め込めないため、骨の再生療法が必要です。

インプラント周囲炎を予防するには?

インプラント周囲炎を予防するには、毎日の歯磨き・身体の免疫力向上など、
歯周病の予防方法と全く同じと考えれば良いでしょう。
そして、インプラント周囲炎を予防するために最も大切なのが定期的なメンテナンスです。

インプラントは使用する中で高さが崩れてきますし、何よりインプラント周囲炎の発症に警戒しなければならず、
そのため定期的にメンテナンスのための通院が必要になってくるのです。
このメンテナンスの通院を怠ってしまうと、インプラント周囲炎が発症しやすくなってしまいます。

インプラント以外の歯にも影響がある?

インプラント周囲炎が発症したということは、口の中で歯周病の原因菌が繁殖していることになるため、
他の健康な歯が歯周病にかかってしまうリスクが高くなります。
また、インプラント周囲炎によってインプラントが不安になってしまうのも問題です。

この場合、嚙み合わせが悪くなるため歯肉に負担がかかってしまい、
他の健康な歯の周囲に歯肉炎が発症してしまう可能性があります。
歯肉炎は初期段階の歯周病に相当するため、インプラント以外の歯が歯周病になってしまうのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラント周囲炎についてまとめます。

1. インプラント周囲炎はどんな病気? :インプラントの歯周病と解釈すれば良い
2. インプラント周囲炎はどんな症状? :歯槽骨が溶かされることでインプラントが脱落する
3. インプラント周囲炎はどうやって起こる? :歯周病の原因菌に感染することによって発症する
4. インプラント周囲炎はどうやって治す? :重症化した場合はインプラントを取り出して清掃する必要がある
5. インプラント周囲炎を予防するには? :メンテナンスのための定期的な通院が欠かせない
6. インプラント以外の歯にも影響がある? :状況的にインプラント以外の歯も歯周病にかかりやすくなる

これら6つのことから、インプラント周囲炎について分かります。
インプラント周囲炎はインプラントにとっての天敵ともいえる病気であり、
インプラントを使用している人は絶対に予防しなければなりません。
人工物だからといって軽視せず、天然の歯同様に清潔な状態を維持するようにして、
さらにメンテナンスの通院を大切にして予防するようにしましょう。