なぜ銀歯は健康保険が適用されるのにセラミックは適用されないのですか?

錦糸町徒歩3分のホワイトデンタルクリニックです。
今回は「セラミックに健康保険が適用されない理由」についてお話しします。
歯科に限らず、医療費の全てに健康保険が適用されるわけではありません。

健康保険は文字どおり身体の健康のために必要な治療ですから、例えばホワイトニングのような完全な審美目的の治療においては適用されないのです。
その点、詰め物や被せ物は健康目的の治療の処置として必要です。

ですから銀歯には健康保険が適用されますが、一方で同じ詰め物や被せ物であるセラミックにはなぜ適用されないのでしょうか。

健康保険適用の基準

健康保険適用の基準を簡単に説明すると、「健康目的において必要となる最低限の治療」です。
確かにセラミックは詰め物や被せ物として使用しますし、詰め物や被せ物は健康目的において必要です。
しかしその材質がセラミックの場合、「最低限の治療」という基準から外れてしまうのです。

その点について、一つ架空の例えを挙げて分かりやすく説明します。
例えば高熱で病院に行った際、処方される解熱剤には健康保険が適用されますが、その解熱剤に「今後一切高熱が出ることがなくなる」という付加効果があったとしたらどうでしょうか。

それは素晴らしい効果かもしれませんが、そこまでになると「最低限の治療」以上の価値がある解熱剤となり、健康保険は適用されなくなるでしょう。
セラミックもこの例と同じで、銀歯と違って最低限以上の効果があるため健康保険が適用されないのです。

セラミックの効果

セラミックに健康保険が適用されないのは、健康保険適用の基準となる「最低限の治療」以上の効果があるからです。
では、実際にセラミックにはどのような付加効果があるのでしょうか。

効果1. 審美性が高い

これがセラミックの最大の効果であり特徴でもあります。
セラミックは見た目が美しく、特にオールセラミックは天然の歯に近い審美性を再現しており、ただ白いだけでなく自分の歯の色に合った自然な白さへの調節も可能です。

効果2. 二次虫歯を予防しやすい

銀歯はプラークが付着しやすく、しかも劣化すると接着も剥がれてしまうため、詰め物や被せ物の隙間から細菌が入り込んで二次虫歯が起こります。
しかしセラミックはいずれの問題も解消されており、銀歯に比べて二次虫歯を予防しやすくなっています。

効果3. 長持ちしやすい

これについてはあくまでケア次第ということを念頭に置いてください。
プラークコントロール、定期検診を含めたケアを万全に行っていることが前提になりますが、その場合、保険診療の銀歯に比べてセラミックは相対的に長持ちしやすくなっています。

効果4. 金属アレルギーが起こらない

セラミックの材質は陶器であり、銀歯のように金属を使用していません。
このため、セラミックなら金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
ただし全てのセラミックがこれに該当するわけではなく、メタルボンドは一部金属を使用しています。

セラミックの費用を抑える方法

健康保険が適用されないためセラミックは費用が高くなりますが、それに見合った価値があるのも事実です。
また、方法次第ではセラミックの費用を抑えることができます。

医療費控除を利用する

医療費控除とは、年間の医療費が10万円を超えた場合に納めた税金の一部が返還される制度です。
セラミックの治療費もその対象であり、確定申告時に申請することができます。
その場で費用が安くなるわけではないものの、医療費控除を利用すればトータルで実質安くなります。

複数の歯科医院で費用を比較する

そもそも自由診療の費用は歯科医院ごとで費用を自由に設定できるため、同じ材質のセラミックでもその費用は歯科医院によって異なります。
ある程度の相場は決まっていますが、少しでも費用が安い歯科医院で治療するのも一つの方法です。

ハイブリッドセラミックにする

ハイブリッドセラミックは材質的にレジンとセラミックの中間に位置しており、そのため他のセラミックに比べて費用が安く設定されています。
審美性や耐久性は他のセラミックより劣るものの、お手軽なセラミックとしてのメリットがあります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックに健康保険が適用されない理由についてまとめます。

1. 健康保険適用の基準 :健康目的において必要となる最低限の治療。「最低限の治療」という点がポイント
2. セラミックの効果 :審美性が高い、二次虫歯を予防しやすい、長持ちしやすい、金属を使っていない
3. セラミックの費用を抑える方法 :医療費控除を利用する、複数の歯科医院で費用を比較するなど

これら3つのことから、セラミックに健康保険が適用されない理由について分かります。
セラミックの用途は詰め物や被せ物であり、確かにこれらは健康目的において必要なものです。
ですから、その点においてセラミックは健康保険適用の基準を満たしています。
しかし基準の一部…正確には「健康目的において必要な最低限の治療」である「最低限」は満たしておらず、最低限以上…つまり付加効果があるため健康保険が適用されないのです。